2023-24年度
国際ロータリー
会長

ゴードン・マッキナリー
2023-24年度RI会長
ゴードン・マッキナリー
サウスクイーンズフェリーRC(スコットランド)

2023-24年度 テーマ
“Create Hope in the World”
~世界に希望を生み出そう~

2023-24RItheme

 私達は、絶妙なタイミングでリーダーシップの手綱を渡されました。今は歴史的な時であり、ロータリーが世界の注目を集め、現在の期待をはるかに超えた可能性への道を示す機会が訪れています。しかし私達の最も優れた仕事のいくつかは、他の人達の継続的な取り組みをサポートすることであるかもしれません。全てのロータリーリーダーの仕事の多くにおいては、継続が重要となります。継続とは、以前のリーダーたちのよいアイデアを前進させることを意味します。

平和とは、希望が根づくための土壌です。

 ロータリーでは、平和は受動的な夢ではなく、懸命な活動、築かれた信頼、そしてしばしば難しい対話の結果として生まれるものです。平和は粘り強く、勇敢に実践しなければなりません。人類が立てることのできる最も勇敢な目標は、平和の追求です。ロータリーでは、全ての重点分野にわたる全活動が、希望を築く一助となり、それによって平和と償いが可能となります。

 2006 年、私はタイのバーン・タリングチャン村を訪れた時、2004年末の津波で夫、娘、息子を失った女性から美しい貝殻をもらいました。彼女は、地域社会を建て直すロータリーの活動のおかげで前向きな気持ちを取り戻し、希望が与えられたと言いました。また、私は長年その作品を愛し、収集してきたスコットランドの最も偉大なアーティストの一人、ジョン・ロウリー・モリソンさんがよく使う色を選んで、世界の色を反映させ、次年度にロータリーが注力すべきことを反映させたいと思いました。このタイの女性との思い出と選んだ色から、私はテーマが何であるべきかに気づき、2023-24年度テーマは「世界に希望を生み出そう」としました。

 次年度の私達の計画は、世界に平和にもたらし、紛争の影響を受けた人々を癒すこと、そして、私達自身の内面的な闘いと向き合うために、お互いと地域社会を支え、助けを求めることに対する社会的な偏見をなくすことです。

 これらの活動全てにおける目標は、破壊的な紛争から世界が立ち直れるように、希望を取り戻すことです。そうすれば、私達自身のために持続可能な変化をもたらすことが可能となります。ロータリーは、平和、機会、生きる価値ある未来の土台を築いています。私達が得意とすることを継続すると同時に、変化に対してオープンで前向きになり、世界と自分自身の中に平和を築くことに力を注げば、ロータリーはより平和で、より希望のある世界を築く手助けができます。

(2023/1/9、ゴードンR.マッキナリー氏テーマ講演より抜粋)

 エディンバラの王立高校とダンディー大学で学び、口腔外科の大学院学位を取得。2016年までエディンバラで自身の歯科医院を経営。英国小児歯科学協会のスコットランド東部支部会長を務めたほか、さまざまな教育的役職を歴任。また、長老会のリーダー、クイーンズフェリー教区会衆派教会理事会の会長、スコットランド国教会総会のコミッショナーも務めた。

 1984年、26歳でロータリーに入会。South Queensferry(サウス・クイーンズフェリー)ロータリークラブに所属し、グレートブリテンおよびアイルランドの国際ロータリーの会長と副会長、RIの理事と各種委員会メンバー(最近では2022年ヒューストン国際大会委員会アドバイザー、運営審査委員長など)を務めた。

 新しいロータリークラブやグループを築くために会員と協力できるのを楽しみにしており、「私のビジョンは、ロータリーの仲間になりたいと思うすべての人、世界でよいことをしたいと願うすべての人が、それぞれに合った方法でどこででも参加できるロータリーとなること」と話す。

 英国を拠点とする非営利団体「ホープ・アンド・ホーム・フォー・チルドレン」の後援者であり、同団体とRIBIとのパートナーシップを先導して、ルワンダ大虐殺によって孤児となった子どもたちを支援。開発途上国の人びとや家族、ビジネスに持続可能な人道支援を提供するGrantham Kestevenロータリークラブ(英国)のイニシアチブ「Trade-Aid」も後援しているほか、国立の精神保健機関であるBipolar UKのアンバサダーを務めている。2022年8月には、Sino Phil Asia International Peace Awards Foundationから賞を受賞。

 趣味はラグビー、グルメとワイン、スコットランドの伝統的な杖づくり。

 ロータリー財団は「ロータリーの奉仕を動かすエンジン」であるとし、妻ヘザーさん(ロータリアン)とともにポール・ハリス・フェロー、メジャードナー、ロータリー財団のベネファクター、遺贈友の会会員となっている。

 孫娘たち(アイビーさん、フロレンスさん)や世界のすべての子どもが幸せに暮らせるより良い世界をつくるために、会長として全力を捧げたいと考えている。